NOOSOLOGY ヌーソロジー
未知なる子供たち
未知なる子供たちを育てていくこと──これがヌースアカデメイアの作業目的である。
この目的の成就のためには「空間を見る」視力を養うことが必要だ。
空間はその不可視性のゆえに、長い間、僕らの思考の対象とはならなかった。
しかし、20世紀の哲学が存在者から存在へとその思考の歩みを進めたように、僕らは今、見る対象を物質(見えるもの)から空間(見えないもの)へと転換する時期にきている。
空間は精神の海だ。
無意識の場所とも呼べるこの海の中には神々たちの思考物が渦巻いている。
それを見るためには、僕ら自身が時の神トートとなって、時計の針を止めなければならない。
時間には歴史という神霊が取り憑いており、その歴史の中には幾多のゴーストたちが人間を食料として生息している。
思考を停止させる宗教。
言葉を劣化させる哲学。
知覚を麻痺させる科学。
そして、良心を殺戮する政治。
これら人間を人間たらしめてきたアンシャンレジームの檻から抜け出すためにも、僕らはこの「止まった時計」の名のもとに思考を光速度へと加速する必要があるのだ。
この永遠の相の名のもとに現れてくるもの。
それが新しいブレイン、新しいボディ、そして新しいソウルを持った未知なる子供たちである。
スピリチュアルでもマテリアルでもない何か全く別の世界へ。
デッドでもアライブでもない何か全く別の人生へ。
男でも女でもない何か全く別のセクシャリティーへ。
そして、君でも僕でもない何か全く別の主体へ――。
空間は待っている。
そんな未知なる子供たちの登場を。
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