「人間の意識発展と物理学の歴史」
前半は、人間の意識発展と物理学の歴史の関係について語られ、後半は、素粒子構造全体と人間の無意識構造がどのように関係しているのか、その大まかなマッピングを紹介する。本来ならここから場の量子論へと入って行かねばならないところだが、かなり高度な内容となるため、概観のみを語るにとどめる。
「ヌーソロジーとドゥルーズ=ガタリ」Part3——資本主義機械の世界
ドゥルーズ=ガタリの『アンチオイディプス』の欲望機械について採り上げた第3回目で、原始土地機械、専制君主機械に続く3番目の欲望機械として、資本主義機械が登場します。ヌーソロジーにおいては、胚珠的渦流をψ7~8の人間の元止揚の運動に対応させ、原始土地機械はψ10の人間の感性の運動に、専制君主機械はψ9の人間の思形の運動に対応させています。ここまでが、人間全体の歴史発達的観点からは近代以前の人間の無意識運動だったと言います。そして、近代以降がψ11~12の人間の定質と性質の運動と対応する資本主義機械というわけです。資本主義と一口に言っても、近代科学の発展と対応するかのように、初期資本主義、修正資本主義と進んで行き、今やIT革命によりデジタル資本主義へとコマを進めている感じです。こうした資本主義の力動の原理のようなものを、ヌーソロジー独特の視点でケイブコンパスを駆使して軽快に解説してくれます。
「ψ3〜4に絡む量子力学の概念」
今回は、ψ3~ψ4に関連する量子力学的内容。私たちは、物の内と外をどのように認識しているのか。主観空間に特有の奥行きを、量子力学に特有の複素空間と関連させ、量子力学は主観空間の学問であるというヌーソロジーの主張が展開する。