
「ヌーソロジーとドゥルーズ=ガタリ」Part3——資本主義機械の世界
ドゥルーズ=ガタリの『アンチオイディプス』の欲望機械について採り上げた第3回目で、原始土地機械、専制君主機械に続く3番目の欲望機械として、資本主義機械が登場します。ヌーソロジーにおいては、胚珠的渦流をψ7~8の人間の元止揚の運動に対応させ、原始土地機械はψ10の人間の感性の運動に、専制君主機械はψ9の人間の思形の運動に対応させています。ここまでが、人間全体の歴史発達的観点からは近代以前の人間の無意識運動だったと言います。そして、近代以降がψ11~12の人間の定質と性質の運動と対応する資本主義機械というわけです。資本主義と一口に言っても、近代科学の発展と対応するかのように、初期資本主義、修正資本主義と進んで行き、今やIT革命によりデジタル資本主義へとコマを進めている感じです。こうした資本主義の力動の原理のようなものを、ヌーソロジー独特の視点でケイブコンパスを駆使して軽快に解説してくれます。

「現代思想のゆくえ――存在論的転回から『霊』の日本へ」 (ゲスト講師:甲田烈)
妖怪博士の異名をとる哲学研究者であり、東洋大学井上円了研究センター客員研究員である甲田烈氏をゲスト講師にお迎えしてのトーク・ライブ。現在の思想シーンの中で、実在論的転回とともに注目されている、霊性思想と結びつきの強い、存在論的転回を採り上げ、それ以前に既にそれを遂行していた小泉八雲についてお話されます。

「cave compass の世界へ」 part.1 ―人間の意識が発生するシステムについて―
ヌーソロジーの三種の神器とも言える思考装置「NC(ヌースコンストラクション)」「ヘキサチューブル」に続いて真打ち「ケイブコンパス」が登場します。ケイブコンパスは、NC やヘキサチューブルで見てきた次元構成を、意識の流れの中で見るための羅針盤のようなものだと言います。