眺望論はいかにして眺望を実現するのか
前稿ではカンタン・メイヤスーの思弁的実在論について、ハイデガーやドゥルーズの存在論の視点からごく簡単な批判を試みた。今回のこの小論では野矢茂樹が『心という難問』(2016)で著した…
TEXT BY
KOHSEN HANDA
思弁的実在論は哲学の暗殺者か—偶然性の必然性と反転性の必然性というオルタナティブ—
一時のブームは去ったものの、現在、現代思想のシーンでは新実在論と呼ばれる一連の若手思想家たちのムーブメントが脚光を浴びている。この運動の主要なメンバーは…
TEXT BY
KOHSEN HANDA
小林秀雄の『感想』に見る量子の風景
前回の論考では『ドゥルーズの差異化=微分化と量子論的差異』と題して、ドゥルーズがその主著『差異と反復』で論じた「差異」の概念と、量子論の根幹的な原理ともなっている位置と…
TEXT BY
KOHSEN HANDA
ドゥルーズの差異化=微分化と量子論的差異
『差異と反復』で論じられた〈差異化=微分化〉の概念が、襞の物質論を展開するドゥルーズ哲学において最も重要な鍵概念となっていることを否定する者はおそらく誰もいないだろう。
TEXT BY
KOHSEN HANDA
「機械」のあとのドゥルーズ—超越論的唯物論へ
山森裕毅『ジル・ドゥルーズ / 超越論的経験論の生成と構造』(※1)、國分巧一郎『ドゥルーズの哲学原理』(※2)、千葉雅也『動きすぎてはいけない / ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』…
TEXT BY
KOHSEN HANDA
持続から襞へ—ドゥルーズの空間論の行方
ドゥルーズがその中期の主著『差異と反復』(1968年)において示した時間論は周知の通りドゥルーズ存在論の骨格的基盤をなすものである。この時間論はわれわれが経験する時間がどのような条件で…
TEXT BY
KOHSEN HANDA
21世紀はドゥルーズの世紀になるか
「いつの日か世紀はドゥルーズ(Gilles Deleuze)のものとなるだろう」とフーコー(Michel Foucault)が予言して、はや数十年の月日が流れた。この間、現代哲学の主流は…
TEXT BY
KOHSEN HANDA