
「思考の123:我々はどのように考えているのか?」 (ゲスト講師:砂古武彦)
デデキントの切断をめぐる田邊元の「媒介論」に始まり、圏論の圏・関手・自然変換へと繋がっていくという話なのですが、ヌーソロジーではまだ馴染みのない数学概念に加えて、哲学的な意味合いが絡むだけに、なかなか難しい内容です。

「量子力学的倫理:愛とは何か?」 (ゲスト講師:砂古武彦)
量子力学の存在論的解釈は自他の関係性が世界を基づけていることを示唆しています。なぜなら存在は自他によって構成されるからです。世界は自他の愛によって構成されているといえます。愛とは自他を統合する運動、すなわち回転です。愛ゆえに宇宙のあらゆるものが回転しています。

「〈我-汝〉のミクロとマクロ」―量子力学の彼方へ―(ゲスト講師:砂古武彦)
砂古武彦氏の「スピナーズのための量子力学講座」の最終回。砂古さん本当にありがとうございました。この講座は、ただの量子力学入門講座ではなく、哲学の現象学や存在論の観点を取り込んで展開するといった独特の内容であり、既に量子力学をご存知の人でも楽しめるようなものだったと思います。まだまだ表層的には十分に整備されていないヌーソロジーの物理学分野と哲学分野の融合的真髄を先行して説いてくれているような内容だったと思います。